202509/21掲載

小型のハガツオでいろいろ。まず茶漬け

端っこや切り身にしにくいところを集めて作る漬け


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に下関市赤間町『下関勇次水産』から45cm・1.4kg のハガツオが来ていた。
小振りだし、週明けなので鮮度は抜群とは言い難い。
ただし触った感じがいいのである。

帰宅して下ろしたらぎりぎり生でいけるといったもの。
三枚に下ろし、切身にし、いろんな料理を作るために下処理をする。
残った身を細かく切りつける。
これを醤油・少量のみりん・しょうが、胡麻で漬けにする。

漬け丼として食べてもいいに決まっているが、茶漬けにする


帰宅して3時間後、これがボクの昼ご飯になる。
温めたご飯に漬けを乗せる。
このままで食べたい欲求を抑えるのが大変だったが、いちばん食べたいのは茶漬けだったので、我慢する。

この茶漬けは福岡県宗像市のタクシー運転手さんに教わったもので、魚はなんでもよく、刺身の残りを醤油とみりんで漬け込み、翌朝、茶漬けで食べるというもの。
宗像市ではこれを「茶漬け」というらしい。
どこでにでもありそうな料理だが、茶漬けにするのだ、という方向性があるのがいい。

端っこから崩し、混ぜ込みながら食べる


熱々の煎り番茶をかけて、しばし待つ。
これを端っこから崩し、少しずつ混ぜながら食べる。
ハガツオのうま味と醤油の味が煎り番茶に移り、やがてご飯と一体化する。
意外にも強い味が口中いっぱいに広がる。
食べている時間こそ短いものの満足度は高い。

ハガツオはどう料理してもいい魚だ


ハガツオは日本列島周辺、西太平洋・インド洋に広い生息域を持つ。
サバ科だがマグロやカツオとは違い、どちらかというとサワラに近い。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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ハガツオのサムネイル写真
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