北国街道で昼ご飯。ボクの専門分野は食と水産生物の関わり
佐渡の金、直江津のスケトウダラを運ぶ道
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専門分野のない人はあやしいというか信用できない。
水産学の方に話を聞いたら、それは高度成長期に出た、水産学の書籍の内容そのものだった。
水産学は日々、変化しているのに、それはないだろう、と思ったら、水産学は片手間らしい。
魚類に関しては魚類学者に聞く、貝に関しては軟体類学者に聞くが、曖昧な人に聞いても仕方がない。
だいたい、なんでもかんでもやれる、とかやっています、という人には会いたくない。
宇宙船ビーグル号のようなこともあるので総合科学という分野もあると思うけど、それも総合科学という分野なのだと思う。
ボクにも専門分野があって、人と水産生物の関わりを調べている。
文系の民俗学的なものと分類学の合体である。
民俗学というのは曖昧な分野なので、専門分野といっていいものがあるのかないのか、よくわからないが、分野的には広い荒野にぽつんといるよで、な感じだ。
残り時間が少なくなっているので、分野の幅を狭めている。
7月に長野市から信濃町まで旅をしたのは、分野の幅を狭めた後なので、目的がはっきりしていた。
若いとき北国街道で運送の仕事をしていたという方に会うためだ。
北国街道は佐渡の金を運び、直江津からスケトウダラを運んだ道だ。
ボクの場合、上信越自動車道ができる以前のことすら知らないので、1945年の敗戦後すぐに現役だった人の話は貴重である。
ただ、残念なことに85歳の壁を超えられなかった。
収穫と言えばこの国道18号線、豊野町、飯綱町、信濃町にドライブイン的な飲食店や廃墟が多いことが確認できたこと。
上信越道が開通して30年近くになるが、これも北国街道の遺構だろう。
飯綱町、滝澤農園の滝澤さんに教わった、『さかえや飯店』で、昼ご飯を食べた。
普通のラーメンとチャーハンだったが、とても普通に、満足度高い昼ご飯だった。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



