10月の内に、鼠ヶ関産で今季初ズワイガニ
ズワイガニシーズン到来しての初もの
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毎年、日本海のズワイガニの11月の解禁後に、高級な日本海の雄ガニは1尾だけ11月中に買うことにしている。
今年は解禁が1ヶ月早い山形県産を買ってみた。
日本海産雄のズワイガニは年1回だけの贅沢である。
12月になるととても手が出なくなる、その前。2024年は鳥取県産、2023年は兵庫県産、そして今年が山形県となる。
余談だが、山形県では「芳ガニ」と呼ばせたいらしい。
「芳」は当て字で、山形県から能登半島にかけて「葦ガニ(よしがに)」と呼ばれていた。
足が長く細いので「葦(ヨシ)」なのだろう。
「よしがに」という消え去りそうな呼び名が復活するのはいいことかも。
さて、鼠ヶ関から来たズワイガニはとても身が詰まっていた。
甘味が強くカニらしい風味も豊かだ。
日本海どころか、太平洋側、北海道のズワイガニと比較する能力すら持ち合わせていないが、今季初ズワイガニはボクをとても幸せな気分にしてくれた。
ズワイガニの身の魅力は筋肉が束状になっていて、ヒモ状にほぐれることだ。
脚1本だけ味見するつもりが、昼下がりなのに2本、3本とやめられなくなる。
あっと言う間に鉗脚(ハサミ脚)も含めて食べきる。
甲羅下の身はみそと一色野暮ったく食うのだ
ゆっくりなめるように飲む甲羅酒
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ついでに、「そろそろ、もうねましょうよ」という時間に甲羅酒を作る。
カニは酒に合わない。
ただただ食べるだけだったのをこれにて解消する。
甲羅はそのままの状態で酒を注いで熱する。
気温が下がったベランダで一人ぽつねんと、ちびちびと。
甲羅下の皮膜を酒に混ぜ、なめるように飲む。
このみそとズワイガニの味が混ざり込んだ熱燗酒がやけにうまい。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



