
雄で甲長139mm、甲幅152mm。雌で甲長92.8mm、甲幅100mmほどになる。ロシア産の大型の裏面は黄色みが強く、国産の小型の雄は赤身が強いようだ。[ロシア産雄]
オオズワイガニの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![雄で甲長139mm、甲幅152mm。雌で甲長92.8mm、甲幅100mmほどになる。ロシア産の大型の裏面は黄色みが強く、国産の小型の雄は赤身が強いようだ。[ロシア産雄]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/705/Thumb630/oozuwaigani_1.jpg)
![雄で甲長139mm、甲幅152mm。雌で甲長92.8mm、甲幅100mmほどになる。ロシア産の大型の裏面は黄色みが強く、国産の小型の雄は赤身が強いようだ。[噴火湾産雄]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/705/Thumb630/oozuwaigani0.jpg)
![雄で甲長139mm、甲幅152mm。雌で甲長92.8mm、甲幅100mmほどになる。ロシア産の大型の裏面は黄色みが強く、国産の小型の雄は赤身が強いようだ。[雌]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/705/Thumb630/oozuwaigani00.jpg)


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	- 珍魚度・珍しさ ★★★
 がんばって探せば手に入る
- 魚貝の物知り度 ★★★★
 知っていたら達人級
- 食べ物としての重要度 ★★
 地域的、嗜好品的なもの
- 味の評価度 ★★★★★
 究極の美味
 分類節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目短尾下目ケセンガニ科ズワイガニ属外国名学名Chionoecetes bairdi Rathbun,1924漢字・学名由来漢字 大頭矮蟹 Standard Japanese name / Oozuwaigani
 由来・語源 ズワイガニの仲間で大型になるため。
 ズワイガニはいくつか語源説があり
 ■ 頭(甲羅の部分)が足に対して小さいため。
 ■ 「ず」は頭(かしら)のことで、もっとも偉い、もしくは先頭という意味になり、「カニの頭」すなわち「カニの王様」のこと。Rathbun
 Mary Jane Rathbun(メアリー・ジェーン・ラスバン 1860年〜1943年)はアメリカ合衆国の甲殻類学者。国内周辺にいるズワイガニ類など多くを記載している。スミソニアン博物館などで研究。地方名・市場名 ?生息域海水生。水深16〜500m(主に水深200-500m)の砂泥地。水深260-300mより浅場に雌が、より深場に雄が生息する。
 北海道噴火湾(内浦湾)、北見沖。ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ半島、ブリティッシュコロンビア沿岸。生態ー基本情報国内で消費されるズワイガニ類(代表的なものは日本海などでとれるズワイガニ)はズワイガニ、ベニズワイガニ、オオズワイガニの3種類。
 オオズワイガニは1983年頃から噴火湾から苫小牧にかけて漁獲され始めた。これが1986年には急増する。ただし好不漁の波があるようで安定的には入荷してこない。
 国内の北海道噴火湾から釧路沖、噴火湾などでの水揚げもあるが、ロシアなどからの輸入ものを見かける機会が多い。ズワイガニと比べると入荷量が少なく、見た目からズワイガニとまったく区別されないで取引されている。ズワイガニ同様に雌ガニも流通する。
 大型になり、とても味のいいカニである。とくどきズワイガニと比べて劣るなどという人がいるが、味では決してひけを取らないと思っている。
 珍魚度 流通は安定しない。探さないと手に入らない。水産基本情報選び方原則的に生きているもの。持って重いもの。味わい旬は不明。メスとオス両方の入荷がある。冷凍もの、ボイルはほぼオス。
 殻はズワイガニよりも硬く、足が太いので身の歩留まりはいい。
 身はしまっており、甘みが強い。みその味もよい。
 雌が内子を持っているのは噴火湾では秋。栄養ー危険性などー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)オオズワイガニの料理法・食べ方/煮る(塩ゆで、かにちり)、汁(みそ汁)![クリックで拡大表示]() クリックで閉じます クリックで閉じます![]() 
 オオズワイガニの塩ゆで ロシア産の大型を塩ゆでしたもの。強めの塩水で約25分ほどゆでる。ゆで上がりを氷水で急速に冷やし、甲羅を上にして少し置く。殻と身離れやすい。適度に繊維質でほぐれ感が心地よい。甘味が強くカニらしい香りが楽しめる。非常に美味。
 
 ![クリックで拡大表示]() オオズワイガニの雌の蒸し 雌はできるだけ外子の少ないものを選ぶといい。今回は10分ほど蒸して、氷水に一瞬落とし、ザルに甲羅を上にして冷ます。噴火湾の雌はとても味がよく、内子はほかに例えようがない濃厚な味がする。身(筋肉)もたっぷりで膨らみがあり甘味がある。クリックで閉じます オオズワイガニの雌の蒸し 雌はできるだけ外子の少ないものを選ぶといい。今回は10分ほど蒸して、氷水に一瞬落とし、ザルに甲羅を上にして冷ます。噴火湾の雌はとても味がよく、内子はほかに例えようがない濃厚な味がする。身(筋肉)もたっぷりで膨らみがあり甘味がある。クリックで閉じます![]() 好んで食べる地域・名物料理ー加工品・名産品釣り情報ー歴史・ことわざ・雑学などズワイガニ5種
 ズワイガニ Chionoecetes opilio (O.Fabricius,1788) 北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、太平洋沿岸からベーリング海、南米のチリ沿岸。オホーツク海から日本海、太平洋側では犬吠埼以北。
 ベニズワイガニ Chionoecetes japonicus Rathbun,1932 日本海、太平洋、オホーツク海
 オオズワイガニ Chionoecetes bairdi Rathbun,1924 北海道噴火湾、北見沖。ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ半島、ブリティッシュコロンビア沿岸。
 トゲズワイガニ Chionoecetes angulatus Rathbun, 1924 カムチャツカ半島、ベーリング海~オレゴン州。
 ミゾズワイガニ Chionoecetes tanneri Rathbun, 1893 ベーリング海~カリフォルニア州参考文献・協力『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』(三宅貞祥 保育社)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)、『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)

















 
					 
					

