
80cm SL 前後になる。紡錘形で細長い。頭部は低く先端はやや縦へんする。背鰭は1。
カムルチーの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)


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	- 珍魚度・珍しさ ★★★
 がんばって探せば手に入る
- 魚貝の物知り度 ★★★★
 知っていたら達人級
- 食べ物としての重要度 ★★
 地域的、嗜好品的なもの
- 味の評価度 ★★★★
 非常に美味
 分類顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目タイワンドジョウ亜目タイワンドジョウ科タイワンドジョウ属外国名学名Channa argus (Cantor, 1842)漢字・学名由来漢字/不明 Standard Japanese name / Kamuruti
 ハングル語、가물치 を音読みしたもの。地方名・市場名 ?生息域淡水魚。
 中国揚子江中流域から北、朝鮮半島、ソ連国境のアムール川あたりまでが原産地。
 北海道以南の日本各地に棲息。生態上鰓器官で空気呼吸ができて、渇水、輸送などに生命力の強い魚である。
 冬は泥の中などにもぐり込み冬眠する。
 春に活動を始める。
 小魚やエビなどを捕らえて食べる肉食魚。
 産卵期の5月〜8月には植物の破片をあつめてドーナッツ状の巣を作り卵や稚魚をオスメスで守る習性がある。
 かつては非常に増えて、漁獲量も多かったのであるが減少に転じていた。それが最近また増えてきているという。基本情報朝鮮半島、中国などでは重要な食用魚。国内でも様々料理になっていた。霞ヶ浦などでは危険を承知で生で食べたり、煮つけにしたりしていたらしい。
 中華料理店などで使われていて、スープや炒め物などに利用されている。
 珍魚度 関東なのでは中華素材の店や多国籍的な店で生きているもの、冷凍で売られている。一般的な場所では見られない。また淡水域で釣るしかない。水産基本情報市場での評価 入荷は希。中華食材などとして特殊なもの。やや高い。
 漁法 定置網
 産地 茨城県選び方原則的に生きているもの。味わい旬は秋から春。
 鱗は強く密集して硬い。皮は厚みがあって強い。
 透明感のある白身。締まった身で煮崩れない。栄養ー危険性など有棘顎口虫の宿主であり、生食は危険である。有棘顎口虫は体内にはいると腸壁を破り肝臓などに移行、また体内を移動する。このとき皮膚が腫れたり、かゆみを感じたりする。またときに脊椎、脳などに入ることもあり死の危険性がある。生で食べるのは危険である。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)好んで食べる地域・名物料理ー加工品・名産品ー釣り情報カエルをエサにして釣る。歴史・ことわざ・雑学など移入経緯 「大正12(1922)に、金魚の養殖で有名な奈良県郡山の人が朝鮮(当時)から持ち帰って、近くの溜め池に放養したのが広がった」と魚類学者の内田恵太郎、中村守純の調査として『魚紳士録』木村重(緑書房)にある。また同書には「千葉県小見川町の農学校の校長が朝鮮(当時)方面に旅行の折、観賞用に求めて池で飼っていたものが昭和10(1935)年秋の大洪水で逃げ出し、それが利根川筋に繁殖した」、「千葉県印旛沼の水産組合が朝鮮から鯉の稚魚を輸入したとき、これに混ざってきたのが初め」ともある。
 霞ヶ浦、利根川での食べ方 なんといっても洗いがいちばんうまいという。ただしカムルチーは寄生虫がいるので生食は危険。参考文献・協力『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)、『魚紳士録』木村重(緑書房)、『平成調査 新霞ヶ浦の魚』(霞ヶ浦市民協会)、『霞ヶ浦の魚たち』レイモン・アザディ(筑波書林)、『川魚図誌』芦原修二(ろん書房)





 
					 
					

