
最大130m TL、重さ26kg前後になる。典型的なナマズ型で、やや側扁。体側に胡麻模様がある。
チャネルキャットフィッシュの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)



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	- 珍魚度・珍しさ ★★★
 がんばって探せば手に入る
- 魚貝の物知り度 ★★★★
 知っていたら達人級
- 食べ物としての重要度 ★★
 地域的、嗜好品的なもの
- 味の評価度 ★★★★
 非常に美味
 分類顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系ナマズ目アメリカナマズ科(イクタルルス科)イクタルルス属外国名学名Ictalurus punctatus (Rafinesque, 1818)漢字・学名由来漢字/亜米利加鯰 Amerikanamazu
 由来・語源/霞ヶ浦の漁師さんなどが漁などで揚がり始めた、見知らぬナマズにつけた呼び名。養殖業者がアメリカから種苗を持ち込んで逃げたという意味合いでもある。地方名・市場名 ?生息域淡水魚。北アメリカロッキー山脈以東のカナダ南部とアメリカに広く棲息する。
 国内では利根川水系、霞ヶ浦、琵琶湖・淀川水系。
 霞ヶ浦で1981(1979年ともいう)に養殖用に種苗を持ち込んだのが逃げて繁殖したとされている。
 日本各地で養殖されている。生態雑食性の魚。体長50センチを超え、重さ7キロ以上になる。基本情報北アメリカ大陸原産で、アメリカ東部、カナダなどで、もっともポピュラーな淡水魚である。養殖のために移入。霞ヶ浦では養殖して採算がとれなかったので、人為的に逃がしたのだとされている。
 これが爆発的に増えてしまった。特産のワカサギなど在来種を食害して、今やブラックバスとともに有害種となっている。
 ただし非常においしい魚で、淡水魚の臭みも身の脆弱さもない。有害種とする以前に食べるべきだと思う。
 珍魚度 珍しい魚ではないが、流通しない。霞ヶ浦などで自ら釣り上げるしかない。水産基本情報市場での評価/流通することはほとんどない。養殖ものは各地で名物的な扱い。
 千葉県、茨城県の淡水域では非常に増えており、ときに張り網(定置網)、延縄などの獲物のほとんどが本種であることもあるという。市場的価値もなく、小魚二枚貝などを捕食することで内水面漁業に多大な被害を与えている。食用にフィレなどにして流通させるべきだ。
 さて、国内ではきらわれものであるが、アメリカでは重要な食用魚で養殖も盛んである。ベトナム産の「バサ」でも触れたようにナマズのフライはカナダ、アメリカでもっとも好まれているもの。
 漁法/釣り、定置網
 産地/茨城県、千葉県選び方できれば生きているもの。味わい栄養ー危険性などー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)の料理法・調理法・食べ方/揚げる(フライ、フィッシュ&チップス、天ぷら)、ソテー(ムニエル)、汁(トマトスープ、みそ汁)、煮る(醤油煮)、生食(刺身、洗い)、焼く(幽庵焼き)注/天然ものは生食は危険。食べるなら自己責任で
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 チャネルキャットフィッシュのフライ(アメリカナマズのフライ) アメリカ・カナダでもっとも一般的なものがフライ、唐揚げだという。小骨がなく、熱を通しても硬く締まらない。片身にして腹骨をすき、皮を引いて塩コショウする。小麦粉をまぶして衣(卵・小麦粉・水で、少量なら溶き卵だけでもいい)にくぐらせてパン粉をつけて揚げる。タラ類とは違った味わいで、非常に食べやすい。
 ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュのハンバーガー(アメリカナマズのハンバーガー) フライはご飯にも合うが、ハンバーガーにするとランチにもなる。野菜をたっぷり合わせると、ボリューミーでうまい。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュのハンバーガー(アメリカナマズのハンバーガー) フライはご飯にも合うが、ハンバーガーにするとランチにもなる。野菜をたっぷり合わせると、ボリューミーでうまい。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュのムニエル(アメリカナマズのムニエル) 適当に切り、塩コショウして小麦粉をまぶしておく。これを衣(小麦粉・卵黄・ビール・酢)をからめてジャガイモと一緒に揚げる。香ばしい衣に締まった身で万人向きの味わいだ。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュのムニエル(アメリカナマズのムニエル) 適当に切り、塩コショウして小麦粉をまぶしておく。これを衣(小麦粉・卵黄・ビール・酢)をからめてジャガイモと一緒に揚げる。香ばしい衣に締まった身で万人向きの味わいだ。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュの天ぷら(アメリカナマズの天ぷら) 上品で嫌みのない味わい。天ぷらにするとこの上品さがあだとはなるが、おいしいことは間違いない。三枚に下ろして腹骨を取り、皮を引き適当にきり、弱い振り塩をして少し置く。水分をていねいに取り、天ぷらにする。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュの天ぷら(アメリカナマズの天ぷら) 上品で嫌みのない味わい。天ぷらにするとこの上品さがあだとはなるが、おいしいことは間違いない。三枚に下ろして腹骨を取り、皮を引き適当にきり、弱い振り塩をして少し置く。水分をていねいに取り、天ぷらにする。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュのムニエル(アメリカナマズのムニエル) 上品な白身だけど、単にソテーしても味わいに欠ける。これをバターで補う。三枚に下ろして腹骨を取り、皮を引く。振り塩をして少し置き、表面の水分をとる。小麦粉をまぶして油で香ばしくソテー、仕上げにバター(マーガリン)で風味づけする。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュのムニエル(アメリカナマズのムニエル) 上品な白身だけど、単にソテーしても味わいに欠ける。これをバターで補う。三枚に下ろして腹骨を取り、皮を引く。振り塩をして少し置き、表面の水分をとる。小麦粉をまぶして油で香ばしくソテー、仕上げにバター(マーガリン)で風味づけする。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュのみそ汁(アメリカナマズのみそ汁) 大型はあらを使ってもいい。適当に切り、湯通しして冷水に落とす。表面のぬめりをこそげ落とし、水分をよく切る。少量の酒・水で煮て、みそを溶いてまた煮込む。実に味わい深い汁で、身や皮もうまい。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュのみそ汁(アメリカナマズのみそ汁) 大型はあらを使ってもいい。適当に切り、湯通しして冷水に落とす。表面のぬめりをこそげ落とし、水分をよく切る。少量の酒・水で煮て、みそを溶いてまた煮込む。実に味わい深い汁で、身や皮もうまい。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュのスープ(アメリカナマズのトマトスープ) 適当に切り、水分をよくきっておく。鍋ににんにく、鷹の爪を入れてオイルで風味づけ。ここに玉ねぎなど野菜、切り身を入れて軽くソテー。トマトも加えて再びソテー。水を加えて煮込む。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュのスープ(アメリカナマズのトマトスープ) 適当に切り、水分をよくきっておく。鍋ににんにく、鷹の爪を入れてオイルで風味づけ。ここに玉ねぎなど野菜、切り身を入れて軽くソテー。トマトも加えて再びソテー。水を加えて煮込む。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュの煮つけ(アメリカナマズの煮つけ) 水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に落としてぬめりを流す。これを酒・醤油、しょうがでじっくりと煮る。みりん、砂糖などで甘味をつけてもいい。煮ても硬く締まらず、ナマズよりもあっさりしている。食べやすい。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュの煮つけ(アメリカナマズの煮つけ) 水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に落としてぬめりを流す。これを酒・醤油、しょうがでじっくりと煮る。みりん、砂糖などで甘味をつけてもいい。煮ても硬く締まらず、ナマズよりもあっさりしている。食べやすい。クリックで閉じます![]() ![クリックで拡大表示]() チャネルキャットフィッシュの刺身(アメリカナマズの刺身) 養殖などに限った方がよい。弾力があり、しまっているので薄作りにする。また洗いにすると食感がよくなる。あまりうま味は強くないが嫌みがない。食感を楽しむべきかも。クリックで閉じます チャネルキャットフィッシュの刺身(アメリカナマズの刺身) 養殖などに限った方がよい。弾力があり、しまっているので薄作りにする。また洗いにすると食感がよくなる。あまりうま味は強くないが嫌みがない。食感を楽しむべきかも。クリックで閉じます![]() 
 注/天然ものは生食は危険。食べるなら自己責任で好んで食べる地域・名物料理ー加工品・名産品ー釣り情報霞ヶ浦ではブラックバスを狙うルアーにも、コイ釣りの植物性のエサにもくる。もっともよく釣れるのはミミズエサのぶっ込み釣り。いきなり竿ごと引き込むようなアタリで、大は3㎏、4㎏の固体がくる。歴史・ことわざ・雑学など■ 霞ヶ浦で1981(1979年ともいう)に養殖用に種苗を持ち込んだのが逃げて繁殖したとされている。
 ■ 千葉県、茨城県の淡水域では非常に増えており、ときに張り網(定置網)、延縄などの獲物のほとんどが本種であることもあるという。市場的価値もなく、小魚二枚貝などを捕食することで内水面漁業に多大な被害を与えている。参考文献・協力提供/諸岡清志さん(茨城県稲敷市桜川村古渡入/張り網・定置網)。
 『平成調査 新霞ヶ浦の魚』(霞ヶ浦市民協会)、『霞ヶ浦の魚たち』(レイモン・アザディ 筑波書林)





























 
					 
					

