
1.1m TL 前後になる。ずんぐりして褐色の斑紋が全身に散らばり、鞍掛状の濃い褐色の横縞がある。
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	- 魚貝の物知り度 ★★★★★
 知っていたら学者級
- 食べ物としての重要度 ★★
 地域的、嗜好品的なもの
- 味の評価度 ★★★
 美味
 分類顎口上綱軟骨魚綱板鰓亜綱サメ区ネズミザメ上目メジロザメ目トラザメ科ナヌカザメ属外国名学名Cephaloscyllium umbratile Jordan and Fowler, 1903漢字・学名由来漢字 七日鮫 Nanukazame
 由来・語源 東京での呼び名。意味はわからない。
 〈なぬかざめ 東京市場〉。『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年)地方名・市場名生息域海水魚。水深18m-699m。200m前後に多い。
 北海道太平洋沿岸、青森県佐井、岩手県角ノ浜、千葉県銚子〜九州南岸の大平洋沿岸、新潟県[親不知]、富山県、兵庫県浜坂、島根県浜田、長崎付近、東シナ海大陸棚縁辺域、沖縄諸島。
 朝鮮半島西岸・南岸・済州島、台湾、山東省〜広東省の中国沿岸、海南島。生態水や空気を吸い込み、ため、体をふくらませる習性があるとされるが、料理をするときにも海水が出てくる。
 卵生。
 魚類を中心にイカ・タコなどの軟体類、エビ・カニなどの甲殻類を食べる。基本情報九州などではまとまって水揚げされて、加工品や「ゆびき」などになる。
 鮮魚でも出回るものかなどは不明。水産基本情報市場での評価 主に加工原料だと思われる。鮮魚で並んでいるところは見ていない。関東では珍魚(料理店では広告塔などという)として希に流通する。
 漁法 定置網
 産地 長崎県など選び方強く触って身にしまりのあるもの。体液が透明なもの。味わい旬は不明。
 腹がたるんでしばしば空気、海水が入っている。見た目よりも身は少ない。
 皮はざらざらして硬い。基本的に皮を取り去って食用にする。
 軟骨で柔らかく、白身で臭みがない。栄養ー危険性などー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)ナヌカザメの料理法・レシピ・食べ方/生食(湯引き、肝刺身)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、焼く(みりん干)好んで食べる地域・名物料理ゆびき/長崎県では湯引きにし酢みそで食べる。![クリックで拡大表示 ねこざめなます]() ねこざめなます 水洗いしたナヌカザメを丸のまま湯引き、鱗をこそげ落として適宜に切り落としたもの。これを辛子酢みそで食べる。湯引きの加減がよく臭味はなく、うま味が感じられて食感も心地よい。とても味がいい。市販のものであるが志摩地方での本種の利用法が見えてくる。[小川商店 三重県志摩市]クリックで閉じます ねこざめなます 水洗いしたナヌカザメを丸のまま湯引き、鱗をこそげ落として適宜に切り落としたもの。これを辛子酢みそで食べる。湯引きの加減がよく臭味はなく、うま味が感じられて食感も心地よい。とても味がいい。市販のものであるが志摩地方での本種の利用法が見えてくる。[小川商店 三重県志摩市]クリックで閉じますねこざめなます![ねこざめなます]() 関連コラム(郷土料理)  西のサメ食、フカの湯引き・サメの湯引き 西のサメ食、フカの湯引き・サメの湯引き
 三重県以西の太平洋側、瀬戸内海、九州では基本的にゆでて酢みそで食べる。 鹿児島県志布志ではこれを「せんさら(千皿)」という。 とりたててうまいわけではないが、な・・・ 続きを開く加工品・名産品ー釣り情報ー歴史・ことわざ・雑学などー参考文献・協力協力/日比野友亮さん
 『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)















 
					 
					

