コウイカでお好み焼きは贅沢だけどおいし
お好み焼きほど簡単であっと言う間に作れる昼ご飯はない

幼稚園くらいからお好み焼きは自分で作っていた気がする。
「なぎたん(長方形の野菜を切る包丁)」でキャベツを切ることから始める。
小麦粉を溶き、卵を割り入れて、キャベツを入れて、カッカッカッカと匙で生地に空気を含めるように混ぜるのが基本。
カッカッカッカと匙で、は徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)特有のものかと思ったら、徳島市内でも兵庫県でも大阪府でも奈良県でも同じだった。
今では1枚に卵は2個、それに高級なコウイカを加えるなんて、びっくりしたな、もー、だ。ついでに少しだけ塩で、最近マヨネーズも。
フライパンに油を入れて、熱くなったらゆくり真ん中が盛り上がるように流し込む。
別にボクだけがやっていることだろうけど、できるだけ早く裏返す。
これまたボクだけのことだろうけど、絶対に上から押さえない。
蓋をして火を通す。
ふたたび裏返してやや強火にして、蓋をしないで香ばしく焼き上げる。
このとき何度かひっくり返して焦がす。
最後にイカリソースの「関西あまから」を塗ってマヨをかけて出来上がりだ。
見た目は超いい加減、作り方もウルトラC級にいい加減だ。
板東粉と鰯粉をかけたが、撮影時にはかけていない。
これが実においしいのは、明らかにコウイカのせいだと思う。
分厚いのに硬くなく、甘味がある。
生地にコウイカのうま味が移っていることも舌で感じられる。
悲しいのはイチミツボシ、加賀屋の甘すぎるお好み焼きソースがないことだ。
やはり徳島県の田舎もんのお昼には、お好み焼きが似合う。
送って頂いたコウイカは全部残らず食べ尽くす

フーディソンの星野健一郎さんに福島県相馬市産の「えぞはりいか」を送ってもらった。愛知県の鈴木項太さんからはコウイカが来た。
「えぞはりいか」はどう見てもコウイカだった。
コウイカ・コウイカで当然刺身にもしたが持て余した。
これでいろんなものを作る。
その中にお好み焼きがある。
四国徳島の人間なので、大阪風というやつかも知れない。
徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)の商店街で食べたお好み焼きと言えば、卵が入っているのが関の山でイチミツボシ、加賀屋のお好み焼きソースが定番だった。卵なしも経験しているボクだったなー。
まさかこれに高級なコウイカを入れる日が来るなんて。
星野健一郎さん、鈴木項太さんに感謝したい。
フーディソン
https://foodison.jp/
項明水産
https://komeisuisan.com/