大分佐伯市産、中イサキはどっしりヘビー級
季節通り、うまいイサキが食えるうれしさよ、手に角ハイボール

6月の麦藁イサキを前に言うことなし。
あれこれ語ってもしゃーない、気がする。
刺身の血合いの色がにぶいのがいい。
時期外れの鮮やかな血合いの赤を愛で、塩と柑橘なんどで食べるのもいいが、王道ではない。
6月のイサキの刺身は電車道、ずんずんと押し切られ圧倒されるの味なのだ。
脂の口溶け感があるのに、ちゃんと岩礁域にいる魚の味の個性が感じられるのである。
ちなみにイサキは1㎏を超えるととても手が出なくなるが、500gあれば十二分にうまいし、この時季なら2、3百gでもうまいのである。
季節に逆らわないで素直に6月の味を楽しむ、それこそがボク流でもある。
ついでに作った、焼霜造りだけど、こっちから食べると、素直にイサキと向き合えなくなる。
くどいようだが、旬のイサキの、ずんずん真っ直ぐ電車道で押し込まれるところを、無駄ないなしをするが如くになる。
要するにうますぎるのである。
昔はうますぎて何が悪いと、居直っていた。
少し病なので曲り曲がった表現をさせてもらうと、サウンド オブ サイレンスはギターだけのポール・サイモンのソロを聴いてから、エレキギター入りのデユオを聞く方がいい、と思うのと同じだ。
これで、部屋の片隅で見つけた角ハイボール350ml缶をやり、ソロで快気していないのに快気祝いをする。