クリガニ

Scientific Name / Telmessus cheiragonus (Tilesius, 1812) 

クリガニの形態写真

甲幅9cmほどになる。甲はほぼ5角形をして、甲の表面には小さな粒々が散らばっている。全体に短い毛が生えている。見た目でトゲクリガニと見分けるのは非常に難しい。写真は根室産。
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甲幅9cmほどになる。甲はほぼ5角形をして、甲の表面には小さな粒々が散らばっている。全体に短い毛が生えている。見た目でトゲクリガニと見分けるのは非常に難しい。写真は根室産。甲幅9cmほどになる。甲はほぼ5角形をして、甲の表面には小さな粒々が散らばっている。全体に短い毛が生えている。見た目でトゲクリガニと見分けるのは非常に難しい。写真は根室産。甲幅9cmほどになる。甲はほぼ5角形をして、甲の表面には小さな粒々が散らばっている。全体に短い毛が生えている。見た目でトゲクリガニと見分けるのは非常に難しい。写真は根室産。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    動物界節足動物門甲殻綱十脚目短尾下目クリガニ科クリガニ属

    外国名

    学名

    Telmessus cheiragonus (Tilesius, 1812) 

    漢字・学名由来

    漢字 栗蟹 Standard Japanese name / Kurigani
    由来・語源 上から見た甲羅の形が栗のようであるから?
    Tilesius
    ヴィルヘルム・ゴットリーブ・ティレジウス(Wilhelm Gottlieb Tilesius von Tilenau 1769-1857)。ドイツの博物学者、探検家、医師。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。浅い砂地。
    北海道太平洋側、根室、オホーツク海。
    ベーリング海〜カリフォルニア州北部沿岸。

    生態

    基本情報

    単にクリガニというと、本州以南に多いトゲクリガニと、北海道根室以北に多い本種に分かれる。見た目はそっくりなので、トゲクリガニの内子を持つ時期以外は同じ扱いをされている。
    両種を見分けることは難しすぎる。北海道根室からオホーツク海で揚がったら本種、北海道西岸、本州以南で揚がったらトゲクリガニとすべきだ。
    北海道東部やオホーツク海側に多い。とれる量が少なく、あまり全国的には流通しないので知名度は低い。
    ただし味の良さは産地などで認められている。地域限定の名物的なものとなっている。食べ方や評価などはトゲクリガニと同じ。
    珍しさ度 珍しくはない。ただし漁の時季があり、水揚げ量が多くないので手に入れるのは努力を要す。

    水産基本情報

    市場での評価 ケガニなどと比べると輸入ものも少なく、関東などで見かける機会は少ない。やや高値。
    漁法 カゴ漁、刺し網
    産地 北海道

    選び方

    持って重いもの。空の色合いが茶色く濃いもの。薄い物は身入りが少ない。

    味わい

    旬は春〜初夏。
    殻は硬くない。脚の筋肉は少ない。
    甲羅下の筋肉はやや多い。甲羅にはみそがつまっている。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    クリガニの料理・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで)、汁(みそ汁)

    茹でクリガニ 殻が軟らかいのでぽきぽき折りながら筋肉を押し出すようにして食べる。ケガニと比べられることが多いが、決して味で劣ることはない。みそ、内子の味わいもとてもうまい。
    原則として生きているものを、やや濃い目の塩水で10分ほどゆであげる。茹で上がったら流水で洗いながら少し冷まして、甲羅を上に向けて冷ます。

    クリガニのみそ汁 いいだしが出るのでみそ汁自体がおいしい。身は煩わしいけれど、ていねいに食べると味がある。。
    木くずに埋められてくることが多いのでていねいに洗い落とす。適当に切り、水から煮だしてみそをとく。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品


    ボイル栗がにクリガニの煮ガニ(ボイル栗がに) 北海道根室市で作られたもの。浜でゆであげたもので、品質がそろっていて、それほど値も高くないのでオススメの品。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    かにさん かにさん 童謡「かにさん かにさん」(さくら七人作詞、櫻田誠一作曲)で「毛ガニになれない くりがにさん」と歌われている。1994年に「みんなのうた」で川谷拓三が歌ったもので、ヒットして街などにも流れていたのを記憶している。

    旧ページ内容

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    クリガニとトゲクリガニを比較すると関東では本種のほうがマイナーである。
    ■味わいはケガニ同様いいのだ。とくにミソの味わいはとてもいい。殻が軟らかくバリバリと食べるのが道産子流。

    参考文献・協力

    『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』(三宅貞祥 保育社)

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